第2話 安らぎを君に(2016年7月20日)

メシアとの最初の戦いから翌日。快人はモデロイドに慣れ始め、飛鳥モデロイドに朝食を作らせながら学校の支度をしていた。アリスを狙う以上メシアは再びやってくる。こちらから攻めて壊滅させたい所だが肝心のアリスがメシア基地を忘れてしまった為に動けずにいた。

 

万が一を考えて快人はアリスを隠し持って登校する。せめて学校は巻き込まないようにとわざわざ遠回りする快人だったが、その様子をメシアの8頭身モデロイドが追跡していた。

 

あまり目立ちたくない快人だったが昨日の大騒ぎは学校中で話題になってしまっており、二次元世界の実在だの何だのとやたら白熱する猛と日陰。どんどん噂は拡散され快人は意気消沈する。

 

すると、昨日の戦いを影から見ていた美月が問い詰めてきた。快人とアリスは必死に誤魔化すも明らかに現実離れしたアリスの図体が全てを台無しにする。

 

美月は街を守った二人に感謝した上で、二人に負担をかける訳にはいかないと代わりにメシアと戦うと宣言。モデロイドを要求してきた。当然二人は周りを巻き込むわけにはいかないと反対するが、美月も食い下がらない。やがて快人と美月の激しい口論に発展し、二人は喧嘩別れしてしまう。

 

その夜、快人と美月はそれぞれの家で迷いの中にいた。快人に無理矢理握らせて展開モードになったアリスは、二人の家を行き来してそれぞれの思いを聞き出す。

 

快人と美月は昔からの幼なじみだった。困っている人を見過ごせない性分の二人は、互いにいつも助け合っていた。しかし助けたいあまり無茶をする事もあり、心配しあってもいた。

 

大切な人だから危険な目に遭わせたくない。友情故の喧嘩がどうしても納得のいかないアリスは、二人の友情があれば別の選択肢がとれるとアドバイスした上で、美月にモデロイドを一つ渡す。

 

 

翌日、メシアが8頭身モデロイドを使い学校を襲った。詩織と渡が対応に追われる中、快人とアリスはメシアに立ち向かう。両者は互角の戦いを繰り広げるが、メシアのメカニックデビルが投げ入れたインクリングモデロイド(イカ)の地面からの奇襲に翻弄される。

 

アリスのピンチに快人は土偶モデロイド、オルトロスモデロイド(小)、しまっちゃうおじさんモデロイドを投入。石板の囲いでアリスを完璧にガードするが、突如快人が倒れ、アリス以外のモデロイドも擬態モードに戻ってしまった。

 

メシアによると、一人の人間が複数のモデロイドを使うと脳の負担が大きく長く持たないのだという。劣勢に追い込まれる二人。アリスも地面に倒れてしまう。

 

すると突然、初音ミクモデロイドが乱入、メシアのモデロイドを吹き飛ばした。驚くメシアと快人、待ってましたといわんばかりの笑顔を見せるアリス。ミクを使っていたのは美月。戦いに参戦してきたのだ。

 

音に関する力に優れたミクモデロイドは、音の衝撃波でモデロイドを吹き飛ばし、インクリングモデロイドの泳ぐ音を聞き分け正確な攻撃を仕掛ける。更に癒しの音でアリスを回復させた。

 

快人と美月はアリスのアドバイスから同じ答えを見つけ出していた。互いに負担をかけたくない。だったら一緒に戦えばいい!この二人の前ではメシアなど敵ではなく、見事8頭身モデロイドとインクリングモデロイド(イカ)を撃破、回収した。

 

たまらずメシアはフーパモデロイドで脱出。だがもう負けはしない。学校を、街を、みんなを必ず守り抜く。快人と美月は堅く誓い合った。

 

…という訳でアリスは「双葉学園探偵部」なるサークルを勝手に結成。メシアと戦う上で情報収集の場を設けようという狙いだ。ただ名前が長い気がしたので「ふうたん部」と改名して活動をスタートさせるのだった。

 

 

現在のモデロイド勢力図

 

ふうたん部:アリス、飛鳥、土偶、しまっちゃうおじさん、オルトロス(小)、初音ミク、8頭身、インクリング(イカ)

メシア:フーパ

不明:オーズ(ガタキリバ)、ゲノセクト(赤)、オルトロス(大)