第6話 こいびと(2018年1月22日)

アリスという相棒と美月という幼馴染をもつ快人、詩織という先輩を持つ渡。一方女性に全く縁のない猛はその事を嘆いていた。日陰も全くその気がない。

 

そんな中、西園寺春香という女子生徒からふうたん部に依頼が届いた。依頼内容は恋人の宝条空斗にかかっている浮気疑惑の調査。目の前でまざまざと見せつけられる春香と宝条のリア充ぶりに猛のストレスは最高潮に。

 

しかし日陰は春香の持っていた浮気疑惑の写真を見てあることに気付く。写真の宝条が連れている女性は漫画のキャラクター、「ララ・サタリン・デビルーク」。つまりモデロイドであるという事。よりによってガワだけ似せて実際はアイテムにすぎないモデロイドに浮気?いままでモデロイド持ちにロクな奴がいなかった事、そしてララモデロイドは見た目と裏腹に使い方によってはかなり危険な存在だという日陰の知識を判断材料に、ふうたん部は宝条からララモデロイドを没収する為動き出す。

 

宝条を見つけた快人はモデロイドについて詰めよるが、宝条は快人の顔を見るなり一目散に逃げだした。今このモデロイドを取られるわけにはいかない!と全力疾走する宝条を捕まえる為アリスが出動。すると宝条はララモデロイドを起動して抵抗する。

日陰曰くララは悪人とは相性が悪いとの事。余裕ぶる快人と猛だがアリスはララモデロイドに豪快に殴り飛ばされ一撃でノックアウトされてしまう。結果宝条を取り逃がしてしまうのだった。猛は宝条を追う為に8頭身モデロイドを起動させて後を任せる。

 

ララモデロイドと相性がいいという事は宝条は何か悪巧みをしているわけでもなければ浮気をしているわけでもない、至って誠実な人間?じゃあ春香に隠れて何をしているのか?ふうたん部の疑問は増すばかり。一方8頭身モデロイドは宝条のもとに辿り着いた。

宝条が話していたのはメシアのエージェント、サキ。今日のサキは風邪をひいていた。ふうたん部を仕留め切らなかった宝条を責めるサキとそういうのは良くないと難色を示す宝条。しかしサキは「言う事を聞かないと素材を提供しない」と脅し宝条を屈服させる。このやりとりを記録した8頭身モデロイドは猛のもとに記録を残した携帯を届けるのだった。

 

夕方の公園、宝条の真意がわからない春香は不安に駆られていた。そこに猛が現れる。このリア充騒動が不快で仕方ない猛は一刻も早くこのゴタゴタを解決してやると春香から話を聞くことに。

春香は猛に宝条について話し始める。話から見えるのは宝条の誠実な人柄。中でも春香が宝条からもらった限定もののキーホルダーは彼女の宝物だったという。しかしそのキーホルダーはある日うっかり紛失してしまった。

自分にここまで尽くしてくれる宝条に対し自分は何も出来ていない。だから自分は宝条とは釣り合わないんじゃないか、とどんどん不安が増していく春香。話を一通り聞いた猛は8頭身モデロイドから得た情報と合わせ騒動の真相に気付く。猛は春香に「あいつを助けてやれ」とだけ残して去っていく。

 

翌日、ふうたん部に一通の挑戦状が届いた。やたら弱気で、痛くしないから八百長試合で負けてくれと懇願するその挑戦状はサキに脅された宝条のものだった。真相を聞き出してやると快人達はこの挑戦に乗り学校の屋上へ。

対峙するふうたん部と宝条。しかし宝条は未だに覚悟が決められない。そこに我慢できずサキが乱入、宝条に発破をかける。

つまりサキに脅されているだけだったと解釈した快人とアリスは八百長などせず全力で叩き潰すと宣言、戦いに乗り出す。

 

今まさにアリスとララモデロイドの戦いが始まろうとしたその時、せんとさんモデロイドが乱入、戦いを中断した。せんとさんモデロイドの持ち主は猛だ。春香を引き連れて現場に現れた猛は宝条にモデロイドを使うのをやめるよう説得する。

 

ララモデロイドには素材さえあれば何でも作れる優れた技術力があった。宝条はこのモデロイドと素材をサキから譲り受ける事で、恋人の春香が失くした宝物のキーホルダーを改めて作ろうとしていたのだった。

春香は宝条に感謝しつつも、そこまで無理しなくてもいい、貴方さえいてくれたら私はそれでいい、と説得。これに心を動かされた宝条は計画を中断、二人を祝福するようにララモデロイドも機能を停止した。快人とアリスは和解ENDに拍子抜けしながらもこれを受け入れる。

 

しかしこれで納得しないのはメシアのサキ。ふうたん部打倒が目的なのに和解されたら元も子もない。快人達からも風邪ひいてるなら無理するな、そんな変態みたいな恰好だから風邪をひくんだと念を押されるが無理矢理単身立ち向かうサキ。

しかし突如サキの体に異変が。突然サキが爆発して吹き飛んでしまった。屋上から真っ逆さまに落ちるサキ。すると猛がせんとさんモデロイドと共に屋上から飛び降りその馬鹿力を活かしてサキを救出した。

最悪死んでしまうから無理するな、とサキを説き伏せる猛。サキは「死ぬ」という単語に複雑な反応を示すが、おとなしく撤退することに。

 

こうして浮気騒動は円満解決し、春香と宝条の絆は一層深まった。今回の騒動で得るものは無かった、不快なだけだったと悪態をつく猛。しかしそれを見た日陰は「無自覚に猛がフラグを立てている」と確信していた。

 

一方メシアアジト。体調不良のサキに対しメカニックデビルが行ったのは「修理」。一見人間に見えるサキの正体は「人間に限りなく近いロボット」だった。しかしサキは人間に近いロボなど不気味、と忌み嫌われてきた。

だったら自分が人間より優れているところを見つけてそれを誇って生きていこう。老いる人間と違い、決して老いない自分は美しいままでいられる。それがサキのやたら露出度の高い恰好、ナルシスト精神の根源だった。

しかし結局自分は機械。命を持たない機械。そんな自分に投げかけられた猛の「死ぬから無理するな」。サキの心は揺れ始めていた。

 

 

現在のモデロイド勢力図

 

ふうたん部:アリス、縄文式土偶、オルトロス(小)、しまっちゃうおじさん、8頭身、インクリング(イカ)、初音ミク、せんとさん、スタープラチナ、イーノック、クウガ、ブラックマジシャンガール

 

メシア:フーパ、バルタン星人

 

不明:オーズ(ガタキリバ)、ゲノセクト(赤)、オルトロス(大)、ゾロアーク、ララ